「ぜったいきれいになってやる」「私脱いでもスゴイんです」

エステティックのTBCは、平成の31年間で実に100本以上のテレビCMをオンエアした。同社のテレビCMは、社会の変化、男女の意識の変化などその時代を反映し、オンエア当時にキャッチコピーやセリフが流行語になったことでも知られている。ここでは、中でも特に話題となった3本の懐かしのCMを紹介する。

 平成4(1992)年にオンエアした“ぜったいきれいになってやる”編。タレントの坂井真紀が出演し、ストーリーは失恋をした女の子が、新たな自分に生まれ変わる決意を一人きりになった部屋で言葉にするというもの。部屋のカーテンに失恋の気持ちをぶつけるシーンや、「ぜったいきれいになってやる」というセリフ、そしてバックに流れる竹内まりやの曲「元気を出して」などが多くの女性の共感を呼んだ。

 平成7(95)年にオンエアした“私脱いでもスゴイんです”編。モデルの北浦共笑が出演し、高圧的でステレオタイプの面接官と対峙する。北浦が演じる面接を受けに来た女性は、ただのか弱い女性ではなく、たくましく社会を生きる女性だった。時代の女性像を心地よく痛快に表現し、意表を突いた決めのセリフ「私脱いでもスゴイんです」は多くの女性の支持を集めた。

 平成9(97)年にオンエアした“キレイになるのがTBC”編。スーパーモデルのナオミ・キャンベルが出演し、父の反対を押し切ってエステに行った“なおみ”が“ナオミ”になって帰ってくるというストーリー。スーパーモデルブーム、セレブブームを背景としたキャスティングの妙によって、今よりもまだ認知度が低かったエステティックの存在を、「ナオミよー」のセリフとともに世の中に大きくアピールしたCMだった。

「モンクレール」 × 「キス」が発売 「アシックス」とのコラボスニーカーも

モンクレール Tシャツ コピー」はニューヨークのスニーカーショップ「キス(KITH)」とコラボしたメンズカプセルコレクションを、「モンクレール」と「キス」の店舗および公式ECサイトで12月2日に発売する。同コレクションは9月の「キス」2018春夏コレクションで一部のアイテムが発表されたもので、価格帯は170〜1365ユーロ(約2万3000〜15万円)。また、パリのセレクトショップコレット(COLETTE)でも、コレクションからセレクトされたアイテムがウィンドーに並ぶ予定だ。

コレボコレクションは、ネイビー、レッド、ホワイトをベースカラーに、「モンクレール」のシグニチャーでもあるラッカーナイロンのダウンやベスト、両ブランドのロゴがプリントされたスエット、Tシャツ、バイカーにインスパイアされたパンツの他、手袋、ニット帽、ハイキングブーツ、バックパックなどをそろえる。

さらに12月8日には両ブランドと「アシックス(ASICS)」がトリプルコラボしたスニーカーも発表する。カーフスキンとスエードを使用し、ネイビー、レッド、オフホワイトの3色を展開する。

デビューから1年、KANDYTOWNのメンバーが語る「真剣な“音楽”」

昨年11月のメジャーデビューアルバム「KANDYTOWN」から1年、今や彼らなしでは東京のシーンは語ることができない存在となった総勢16人のヒップホップ・クルーがKANDYTOWNだ。デビューアルバムは高い評価を受け全国ツアーも成功、メンバーそれぞれがソロアルバムや関連作を発表するなど、クルーとしても個人としても精力的な活動を続けたこの1年を締めくくるように、9月には待望の今年度第1弾作品「Few Colors」をリリースした。昨年の「リーボック クラシック(REEBOK CLASSIC)」との「Get Light」に続く、「ティンバーランド(TIMBERLAND)」とのタイアップソングだ。音楽業界だけでなく、ファッション業界からも熱い視線を受ける彼らを代表してDIAN(MC)、Gottz(MC)、Neetz(トラックメーカー・MC)、MIKI(トラックメーカー)の4人に楽曲制作のこだわりやファッション観など話を聞いた。

俺らのワンマンじゃなくても、ライブでガッツリ盛り上がるようになりましたね。

浸透したな、と思います。街なかで声をかけられるようにはなりました(笑)。

純粋に自分たちを観にきてくれる人たちは増えましたね、ちょっとだけですけど(笑)。

気持ちの変化は?

真剣に“音楽”を考えるようになりました。結構遊びでやってたのが、ちゃんと考えてやらなきゃなって。

アーティストとしての意識は芽生えましたね。

先日リリースした「ティンバーランド」との楽曲「Few Colors」の苦労やこだわりは?

メンバーには他にもトラックメーカーがいるんですけど、「ティンバーランド」の曲を作る話があがった時にすぐNeetzと作ろうと思いました。それで話し合って色々曲を聴いて作ったんですが、曲調やメロディー部分をブランドのイメージに合わせました。俺がイメージする「ティンバーランド」は、明るいサウンドのブランドじゃなくて、落ち着いていて“霧がかかった森”。

最初にできたビートはもっとイナタかったよね?

そう、わざとイナタい90年代のテイストにしたんです。

初めてみんなに聴かせたらMVのディレクションも考えてるIOが「もうちょい最近っぽいのが良い」って言って、みんなも何か違うなって(笑)。それから次の日にはもう作り直しましたね。

だからPVも“霧がかかった森”が舞台なんですね。

そうです。知り合いの別荘を借りて(笑)。

リリック(歌詞)はMCを担当したGottz、Neetz、DIANそれぞれが?

今回、トラックを担当しているNeetzとはやり取りしましたけど、リリックを書く時はあまり他のメンバーとコミュニケーションは取りませんでした。最初は「ティンバーランド」を意識して書いてましたけど、結局自分が書きたいリリックに収まりましたね。

ラッパーが他人に書いてもらったら終わりですね。

トラックとリリックはどっちが先?

だいたいトラックが先ですね。

そのあと今回はメンバー全員がトラックを聴いて、やりたいメンバーがやりました。

去年リリースしたアルバム「KANDYTOWN」もそんな感じ?

それはMIKIとNeetzの2人とRyohuが大量に曲を持ってきて、その中からメンバーが自分で選んだり、この曲は誰っぽいとかで決めましたね。

そのあと、メロウな曲ばかりだと一辺倒だからNeetzともうちょっとアッパーな曲が必要だね、みたいな感じで2人で自然に持ち寄って足して足してって感じです。

それぞれが得意なところを担当して、補えないところをお互いが意識して作りましたね。

ヒップホップのアーティストは普段から「ティンバーランド」を履いているイメージがあります。

今日も履いてます(笑)。タイアップの話があがる前からプライベートで何足も持ってました。

やっぱり定番の“6インチ”はみんな持ってましたね。

みなさんはスタイリストをつけず、ライブの時でも私服と伺いました。こだわりも強いかと思いますが、ファッションは好き?

僕は実家が下北沢の古着屋「SMOG」だったんで小さい頃から身近でしたね。ファッションは音楽と一緒で自分の感性だと思っているので、常に自分が良いと思ったモノを着るようにしています。

俺もシンプルでもいいから常に良いモノは着ていたい、って思いはあります。

特に自分はブランドも含めてこだわりはないです。「着られている」ような無理してる感は出さないように、自分が着たいものを着る。

YUSHI(一昨年事故で他界したKANDYTOWNのメンバー)が残した服とかはライブで着がちですね。

YUSHIはチョー服を持ってて、もらったのモノはいまだに着てます。今でも着れるくらいYUSHIは良いモノ選んでたんだな、って。

着ると気持ちが入るんです。あとはライブで同じ服を2度着たくはないので、なんとなくプライベート用とステージ用の私服も考えてますね。

ライブでしか着れない、みたいなのもあるもんね(笑)。普段だと目立ちすぎちゃうけどステージだと映える、みたいな。自分のテンションを上げるためにも。あとGottzが中学生の頃から先輩にヒップホップと一緒に「シュプリーム(SUPREME)」を教えてもらって着てたから、俺は絶対に「シュプリーム」は着ないです。俺の中ではもうGottzが着るブランドだから(笑)。

やっぱりメンバーっぽい服装とかブランドはある?

小学生の頃から一緒のメンバーとかもいるので統計的に(笑)。お店で洋服とか見てても「これ誰々っぽいなー」とかありますし、このあいだGottzにはカート・コバーン(Kurt Cobain)みたいなサングラスをあげました(笑)。持ってる服をあげたりもしますね。DIANは渋いです、夏場でもブーツ履いちゃう人(笑)。

わかる、短パンを絶対に履かないイメージがある。

去年のインタビューの時も「ティンバーランド」のブーツでしたよね?

そういえばそうですね(笑)。重たいのが好きなんです。

柄シャツとか派手なヤツ、色があるヤツも着てないですね。着てもバーガンディーみたいな(笑)。

他のメンバーから見てセレクトショップ、グロウアラウンド(GROW AROUND)の店員でもあるMIKIはどう見る?

俺は「高くても一生着れる、墓場まで持っていけるな」みたいな“ずっと使えるモノ”を選ぶんです。その時だけの1シーズンしか着れない、みたいなモノは買わないですね。流行だけを追わず、良いモノを見極める。ファストファッションは絶対に買わないです。

ここにはいない他のメンバーは?

KIKUMARUはもう「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」のイメージ。ばっかり着てる(笑)。IOは「ディオール オム(DIOR HOMME)」が似合うなーとは思います。ハイブランドの中でも、タイプ的に「ディオール」。

金があるなら別にいいし、着れたらいいなとは思う。そのためにやっているだけではないので。

着てみたいとは思いますね(笑)。ハイブランドではないですけど、ドレイク(Drake)だったりが何気なく「ストーン・アイランド(STONE ISLAND)」とかを着てるんですよ、インスタにアップしてる移動中の写真とかで(笑)。何気なく着てると良いなって。

最近は地上波でフリースタイルの番組が放映されるなど、ヒップホップがまた世間に認められつつありますが、どう思う?

もっと浸透すればいいなと思います。アメリカくらいに。向こうはメーンストリームがヒップホップ。そういう状況になればいい。

フリースタイルダンジョンとかが入り口になるわけじゃないですか。それから音源を知って「ビートがダサいよね」とか言えるまでになればいいなって(笑)。

なぜヒッポホップが流行ると思う?

それはやっぱりアメリカが流行ってるからじゃないですか?そのアメリカで定番化されてて、音楽の1番の市場だし。

海外は何か近いですよね。R&B寄りですけど、ザ・ウィークエンド(The Weeknd)が「H&M」とコラボしたり、セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)と付き合ったり、なんとなくですけどそういうところかなって思います。

最後に1つ、お客さんのファッションは気になる?

地方とかに行くと俺らに憧れてくれてるってわけじゃないですけど、「カーハート(CARHARTT)」とか自分たちと関わりの深いブランドを着てる人が多くて、めっちゃ嬉しいです。

このあいだライブに「Get Light」のPVのYOUNG JUJUのまんまのお客さんがいて、Neetzとライブ中ですけど盛り上がりました(笑)。

自分たちのことをそうやって見てくれるのは本当にうれしいです。

KANDYTOWNのファンはみんなイケてますよ。

パリ発「コーシェ」が渋谷でショー ピカチュウとサッカーの“世代を超える愛”を表現

フランス・パリ発のファッションブランド「コーシェ(KOCHE)」は、2019-20年秋冬のファッションショーを東京・渋谷のスクランブル交差点前の渋谷ツタヤ(SHIBUYA TSUTAYA)の屋上で開催した。18年春夏の原宿通り(通称とんちゃん通り)で行って以来1年半ぶりの東京での発表。先ごろパリで披露した新作コレクションに加え、「ポケットモンスター(以下、ポケモン)」シリーズ初のハリウッド実写映画である「名探偵ピカチュウ」(5月3日に日本先行公開)とのコラボレーション商品や、日本で生産した25ルックのカプセルコレクションを披露。世界中で世代を超えて愛されているピカチュウとのコラボと、コレクションテーマのサッカーを媒介にして平和を願うメッセージを発信した。

デザイナーのクリステル・コーシェ(Christelle Kocher)は「『ポケモン』は初代のゲームを幼い頃から妹と一緒に遊んでいた思い出があり、お気に入りのアニメ作品。世代を超えて世界中の人々を引きつける魅力があり、革命的なカルチャーだと思う。会場は『名探偵ピカチュウ』の舞台になっているネオンライトの輝く都会がイメージにぴったりだった。また世界的に有名な交差点であり、音楽や映画、ゲームなどの世界のカルチャーの発信地である渋谷ツタヤで発表したかった」と語る。

コラボレーションアイテムは、映画のロゴとピカチュウのシルエットをのせたサッカーユニホーム型のTシャツ2型とキャップ1型。また日本製のレースやスワロフスキー(SWAROVSKI)のラインストーンで装飾してエレガントに仕上げたピカチュウの黄色をイメージしたドレスなども制作した。

メインコレクションは “サッカーの団結力”がコンセプト。「サッカーは性別や世代、社会的地位なども関係なく人々を一つにするスポーツ」とクリステルが語るように、サッカーの選手と観戦者の情熱や団結心などのポジティブな面を表現している。「コーシェ」は18年春夏からネイマール(Neymar)ら有名選手が所属するサッカーチーム「パリ・サンジェルマンFC(PARIS SAINT-GERMAIN FC)」のユニホームをコラージュしたTシャツやドレスなどのウエアを発表しているが、今季はフランスをはじめオランダ、トルコ、ドイツ、イタリア、メキシコ、ブラジルなどの代表チームが着用する世界14カ国20チームのサッカーユニホームをコラージュに用いた。中には日本チームのものも含まれているという。ラストには「ナイキ(NIKE)」とコラボレーションしたフリルトップスとパンツも登場させた。

日本生産のカプセルコレクションは、日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)との協業で、愛知・尾州の中伝毛織の素材、東京・両国の江戸ヴァンスによるパターン・縫製で制作したもの。サッカーボールをイメージして六角形のパネルをつなぎ合わせたジャケットは「とても複雑なパターンを見事に実現してくれた」と、クリステルは日本の技術を称賛した。

モデルはブランドが得意とするストリートキャスティングを行い、日本のインフルエンサーである、マドモアゼル・ユリア、黒田エイミ、ゴールドエリカらも起用。フィナーレでは坂本九の世界的な名曲「上を向いて歩こう(別名Sukiyaki)」が流れる中をモデルたちは手をつないで退場するなど、会場は和やかな雰囲気に包まれた。