サムシングの人気デニム3選


ベーシックでいて機能性も◎ デイリー~オシャレ着まで幅広く使えるシンプルイズベスト。
ジャパンデニムの老舗「EDWIN」がプロデュースする女性のためのデニムブランド。
常に女性をきれいにみせることを理念としています。はき心地と美しいシルエットにこだわったジーンズ作りは、時代と共に進化を遂げ、時代と共に進化を遂げ、これからも進化し続けます。(公式サイトより)

アニヤハインドマーチ 偽物
サラサラとした肌触りで涼しげに着こなせる「サマーデニム生地」を使ったジーンズ。
お尻まわりが少しルーズで、脚まわりすっきりのテーパードシルエットは、ロールアップでもそのままでも決まる万能シルエット。SUMMERデニムだからこそ夏でもスリムが楽しめる1本です!

ワタリ、モモには程よいゆとりとヒザから下にぴったりフィットした女性らしい印象のボーイズスリムデニム。
よく伸びてよく戻るハイパワーストレッチ素材。歩くが多いショッピングや、通学、ママの公園コーデなどにもピッタリです!

一日中履いていても「ずっとキレイ」にシルエットをKeepできる新素材を使ったベーシックジーンズ。
前股上の浅さに加え、体の中心を通る脇線、そしてコンパクトになった後ろ姿は、360度どこから見てもスタイリッシュかつ女性的な印象を与えます。

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https://sutaa2020.eshizuoka.jp/

西川ダウン


■2着目にも本命にも見ておきたい、防寒オシャレを叶えるダウン。
その驚くほど軽やかであたたかい機能性と今どきらしいデザイン性に魅了され毎年人気を博している「西川ダウン」。
ナノ・ユニバースとのコラボから生まれた日本ブランドで、コスパに優れたダウンコートを毎年リリースしています。

こんなダウンコートが揃っています

西川ダウン1

レディライクなシルエットのエレガントな2WAYダウンコート。
ファーとフードは取り外し可能でノーカラーダウンとして着ることも。ホワイトカラーなら羽織るだけでリッチに。


西川ダウン2

決してミリタリーに転ぶことのない、ブラウンに近いカーキカラーは、カジュアル服を品欲新鮮な表情に。


西川ダウン3

秋~冬初めは1枚で羽織って、冬本番はコートのインナーとして使えるインナーダウンコート。
薄手なのにしっかり暖かく、手持ちのコートにプラスするだけでお洒落の幅が広がります。

2020年春夏コレクションの来場者スナップと共にお届け

10月1日、グラン・パレ(Grand Palais)にパリの街の屋根の風景を再現したセットの中で行われた「シャネルパロディ(CHANEL)」2020年春夏パリ・コレクションに、ラッパーのカーディ・B(Cardi B)が出席した。「シャネル」のショーの数日前からパリ入りしていたカーディ・Bは、「トム ブラウン(THOM BROWNE)」のショーに出席したり、「リチャード クイン(RICHARD QUINN)」の顔を覆ったデザインのドレスを着てパリ市街に現れたりして、歴史あるパリの街並みにいたく感動していた様子。

若いデザイナーたちを擁護することは有名人としての役割だと感じているか?という質問に対してカーディ・Bは、「デザイナーの出身についてはあまり興味がないわ。地元が一緒であろうが、それが私の妹であろうが関係ない。デザインが素敵で写真写りもよく、作りが素晴らしい服を着たいというだけのこと」とコメントした。

自身のインスタグラムのストーリーで6万ドル(約640万円)のクロコダイルのハンドバッグを披露し、「素晴らしい投資」と評したカーディ・B。彼女のファッションへの執着心は「シャネル」のハンドバッグにまで及ぶという。「別にハンドバッグの収集癖があるわけではないの。ただ購入して、それを手にしたくて仕方がないだけ」と語り、「『シャネル』のバッグはマストアイテムね。ステータスのようなもので、持っているとリッチな気分になれるの」と言ってため息をつき、空を仰いで群集を沸かせた。

今回の「シャネル」のショーのフィナーレでは、コメディアンでユーチューバーで、潜入者マリー(Marie S’Infiltre)の異名を持つマリー・ベノリエル(Marie Benoliel)が突如ランウエイに乱入し、モデルのジジ・ハディッド(Gigi Hadid)に促されてバックステージへと退場させられるハプニングが起きたが、カーディ・Bはこの件に関して「彼女が飛び込んできて少し怖かったわ」とコメントしている。

10年間のモデル活動ののち、リュック・ベッソン(Luc Besson)監督の映画、「アンナ(Anna)」で主演を務めたサーシャ・ルッソ(Sasha Luss)は、「ショーで歩くよりも見ているだけの方が明らかにリラックスしていられるけど、ランウエイにはいつも少し恋しく思える何かがあるのよね。不安と興奮が入り交じっているの。モデルはコレクションを最初に目にすることができるし、一番に着ることができるから。あの感覚が恋しいけど、ほかの子たちにバトンタッチする時だと思う」と、少々切ない気持ちに浸っていたようだった。

2018年にソロアルバムをリリースしたBLACKPINKのジェニー・キム(Jennie Kim)は、今後のソロ活動の可能性について尋ねられると、「BLACKPINKでのプロジェクトを控えているから、今のところは主にそっちを楽しみにしているわ」とコメントした。

テーラードジャケットで半歩先行くコーデを作る

ポケットといえばミリタリーやサファリテイストに良く見られるディテールだが、ピッティスナップ常連で今回も洒脱な装いで多くの目線を集めたロベルト・マラーロ氏が着用していたのは、テーラードジャケットにハイブリッドしたモデル。一般的なテーラードジャケットよりカジュアルで堅苦しい印象を与えないながら、テーラードジャケットならではのきちんと感もしっかりと携えている優れモノだ。御仁のスタイリングのようにドレッシーにキメるもよし、ラフな格好に羽織って休日コーデを構築するも良しと使い勝手バツグンのため、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか?

オッドジレを取り入れてスーツ・ジャケパンスタイルのイメージを刷新!
ピッティ ウオモ会場で多く見られたのが、スーツやジャケパンにオッドジレを組み合わせた着こなし。特に柄物のオッドジレを差し込んだ御仁が多く、ドレッシーな雰囲気を底上げするとともに奥行き感のあるコーデに仕上げていた。クラシカルな英国調や夏らしさ満点のストライプなど、柄によって千差万別の印象をもつため、ジレを取り入れたスタイリングを思い思いに構築してみてはいかがだろうか。

リネン混のシャツジャケットをさらりと羽織ってエフォートレスをキープしながら大人っぽさを加味!
シャツのボタン開けやベルトレスなどのこなしで寛ぎ感たっぷりに仕上げたこちらの御仁。抜け感がTooMuchにならないよう、シャツの上からリネン混のシャツジャケットをさらりと羽織っているのがポイントだ。ボトムスもリネン混のパンツをチョイスして上下の合わせに統一感をもたせながら、軽快感をより一層演出している。

「メットガラ」で話題の“キャンプ”な装い 私にもできる着こなし術

おしゃれの祭典「メットガラ(MET GALA)」は、米ニューヨークのメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)で毎年開催されている、ファッション展覧会のオープニングイベントです。今年の「メットガラ」は5月9日に行われましたが、例年以上に盛り上がったのは、今回のテーマが“CAMP(キャンプ)”だったからでしょう。“キャンプ”とは、過剰やいたずらを面白がる、キッチュに近いニュアンスです。このテーマを口実に、レディー・ガガ(Lady Gaga)ら大勢のセレブリティーたちが茶目っ気たっぷりに“ルール破り”を楽しむ姿が印象的でした。あそこまでの弾け方は普段の装いでは無理でしょうが、濃度やムードを抑えれば、取り入れようがありそう。そこで、今回は国内ブランドのリアルなコーディネートで“キャンプ”気分を味わう着こなしを紹介します。

“キャンプ”がテーマに選ばれた背景には、おしゃれの多様化が進んできたことを受けて、もっと自由な発想でファッションを楽しんでもらいたいという、企画者側の思いがあるように見えます。従来の「きれい」「整っている」という、古典的な価値観から離れて、ファッションの可能性を広げる提案です。難易度が高いと思われがちですが、実はリアルトレンドとしてもジワジワと広がりつつあります。

たとえば、「アメリ(AMERI)」のジャケットルックは、ブラトップ風のビスチェをジャケットの上から重ねて、インナーとアウターの立ち位置を逆転させました。やりすぎの手前で際どく踏みとどまっているのはマニッシュなパンツとシャツのおかげです。

これ以外にも、Tシャツの上からビスチェ風アイテムを重ねたり、パジャマ風シャツを街着に変えたりするようなシーンフリーのスタイリングをよく見掛けるようになりました。このような意外性のある着こなしは、決まり切ったルールから印象をずらすという、いわゆる“はずし”のテクニック。いわば“キャンプ”気分を手軽に取り入れる手法の一つです。アイテムを本来の居場所から引っ越しさせたり、通常とは異なる季節感やシーンで着用したりするのが、手軽に“はずし”を決めるコツです。

具体的に、各ブランドがどのように“はずし”を提案しているのかを見ていきましょう。スカートとパンツの重ね着はかつて“埴輪(はにわ)ルック”とも呼ばれ、大人っぽく見せるのがなかなか難しい組み合わせだと思われてきました。ハードルの高い着こなしでしたが、近頃はボトムスレイヤードを試す提案が増えてきています。「ライト(WRYHT)」はピンクのふわっとしたサックドレスの下に、きれいめパンツを合わせて、縦長イメージを強調。足元はパンプスでエレガントに整えました。

「アウラ アイラ(AULA AILA)」はパンツの上から、チュールのロマンティックなスカートをオン。同系色でまとめつつ、風合いの違いを際立たせています。ショルダーバッグをボディーの真正面に斜め掛けするのも、バッグの“定位置”を踏み外す仕掛けです。

透ける素材を使って腕や足を透けさせるヌーディーな演出は、パーティースタイルなどでもおなじみ。チュールを使って服全体を透けさせるようにアレンジすると、ぐっと“キャンプ”風味が濃くなります。

ジャストサイズより大きめのオーバーサイズは、手軽に“はずし”を印象づけやすいシルエットです。ジャストサイズのフィット感は正統派コーデの基本だけに、オーバーサイズの適度なルーズさは、着こなしにのどかで朗らかな表情を寄り添わせてくれます。

「カイコー(KAIKO)」はビッグシルエットのジャケットとゴツめのダッドスニーカーでボリュームたっぷりのコーデに仕上げました。ボトムスは肌にピッタリしたサイクリングパンツで引き締めて、量感のずれ具合を際立たせています。微妙なちぐはぐ感が効いて、ファニーな雰囲気に。

「クロ(KURO)」のジーンズはヒップ周りが程よくたるむビッグサイズ。ウエストをきれいにそろえない、アシンメトリーの打ち合わせもユニークです。一癖ありのディテールが着姿にウィットを忍び込ませてくれそう。

“キャンプ”な雰囲気を普段の装いに少し加えるだけでも、いたずらっぽい気分がミックスされて、見た目の印象もこなれて映ります。ただし、トゥーマッチを避けるためにも、仕掛けどころは1点に絞るのが賢明。時季やシーンをずらすアレンジは、手持ちアイテムだけで可能なうえ、服の出番も増やせます。おしゃれの多様化の波に乗って、皆さんもトライしてみては。

「モンクレール」 × 「キス」が発売 「アシックス」とのコラボスニーカーも

モンクレール Tシャツ コピー」はニューヨークのスニーカーショップ「キス(KITH)」とコラボしたメンズカプセルコレクションを、「モンクレール」と「キス」の店舗および公式ECサイトで12月2日に発売する。同コレクションは9月の「キス」2018春夏コレクションで一部のアイテムが発表されたもので、価格帯は170〜1365ユーロ(約2万3000〜15万円)。また、パリのセレクトショップコレット(COLETTE)でも、コレクションからセレクトされたアイテムがウィンドーに並ぶ予定だ。

コレボコレクションは、ネイビー、レッド、ホワイトをベースカラーに、「モンクレール」のシグニチャーでもあるラッカーナイロンのダウンやベスト、両ブランドのロゴがプリントされたスエット、Tシャツ、バイカーにインスパイアされたパンツの他、手袋、ニット帽、ハイキングブーツ、バックパックなどをそろえる。

さらに12月8日には両ブランドと「アシックス(ASICS)」がトリプルコラボしたスニーカーも発表する。カーフスキンとスエードを使用し、ネイビー、レッド、オフホワイトの3色を展開する。

パリコレで感じた停滞感と各国メディアの講評

死去したカール・ラガーフェルド(KarlLagerfeld)氏の追悼ムードの中、2月25日に2019-20秋冬パリ・ファッション・ウイークが開幕した。逝去のニュースはパリでも大々的に報じられ、現地紙の一面から雑誌の表紙まで、そして書店の棚はいまもラガーフェルドで埋め尽くされている状況だ。死去から数週間経過した今は、愛猫シュペットが遺産約220億円を相続できるのかという陳腐なゴシップ記事が大半ではあるが……。

偉大な巨匠がこの世を去ってもファッションがとどまることはないが、一度足を止めて過去を振り返るには良いタイミングかもしれない。特に長い歴史を持つメゾンブランドは、アーカイブを引用しノスタルジーを感じさせるコレクションが目立った。ナターシャ・ラムゼイ・レヴィ(NatachaRamsay-Levi)による「クロエ(CHLOE)」は70~90年代にメゾンのデザイナーを務めたラガーフェルドにオマージュを捧げるコレクションを打ち出した。仏紙「ル・モンド(LeMonde)」のマリー・ソフィー・ナディア(Marie-SophieN’diaye)は「ロマンチックな森と架空の海といった、魔法のような風景の中を歩き回る女性は、さりげなく官能的なシルエットで再現されている。洋服からジュエリーまで、ミックス・アンド・マッチの手法は現代女性のあらゆる場面に適応する」と評価した。しかし、仏発ウェブメディア「ファッション・ネットワーク(FashionNetwork)」のゴドフリー・ディーニー(GodfreyDeeny)は「現代的な女性性や、洗練された自信にあふれるスタイルだが、ラガーフェルドが大切にしていた“つつましさ”は見当たらない。どうやらレヴィは良い塩梅というのを知らないようだ」と少々辛口のコメント。

マリア・グラツィア・キウリ(MariaGraziaChiuri)による「ディオール(DIOR)」は50年代戦後の英国にいた力強い女性たちからインスピレーションを得て、メゾンのコードと現代的なテキスタイルを組み合わせ、引き続きフェミニストの要素が強いコレクションに仕上げてきた。「ファッション・ネットワーク」の取材に対しベルナール・アルノー(BernardArnault)LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン(LVMHMOETHENNESSYLOUISVUITTON)会長兼最高経営責任者(CEO)は「今までの中でも一番の出来だ。メゾンのデザイナーとして本当に大きく成長していると感じる」と語り、各仏メディアからの講評も上々だった。世相を反映させ、現代女性の心情を汲み取りながら、商業的にも成功を収める「ディオール」の勢いはいまだ衰える様子はない。

エディ・スリマン(HediSlimane)による「セリーヌ(CELINE)」は、前季の賛否両論が嘘のように、満場一致の高評価だ。コレクション自体もナイトシーンをテーマにした前季とは対照的に、70年代のブルジョア階級のパリジェンヌのようなスタイルがメインとなった。特にアクセサリーなどは、1945年に創立された歴史あるメゾンのアーカイブの要素を取り入れているようだ。前回スリマンを「一つの芸しかできない子馬」と批判した米ウェブメディア「ファッショニスタ(Fashionista)」のアリッサ・ヴァーガン・クライン(AlyssaVirganKlein)は「新旧の『セリーヌ』の顧客の買い物意欲をそそる素晴らしい作品。前季から今季の変貌ぶりを“おとり商法”だと言うのはやめておこう。おそらく古くからの顧客の意見に耳を傾け、彼らを優遇した結果だろう」とトゲを含ませつつ称賛した。「ニューヨーク・タイムズ(TheNewYorkTimes)」紙のヴァネッサ・フリードマン(VanessaFriedman)は「ユーモアよりも真面目なことで知られるスリマンだが、今季は前季から続いた壮大な喜劇の“オチ”をつけてきたようだ。前回彼を罵倒した、筆者を含むジャーナリストらの鼻を明かす見事なコレクション。世界が混乱する状況下で先行きを予測して結果を出すのは困難だが、彼はどの方向が正しい道か賭けに出たようだ」と率直に評価した。ストリートウエアからエレガンスへと移行する人々の心を、タイミング良くつかんだスリマンのカリスマ性は、認めざるを得ないのではないだろうか。「セリーヌ」のヨーロッパ市場のセールス担当を務める友人は、スリマンによるファーストコレクションは大幅に売り上げが落ちたが、今季は期待できそうだと胸をなでおろしていた。

今季も新しいクリエイティブ・ディレクターを迎えて一新したブランドが多々あった。「ロエベ(LOEWE)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「パコ・ラバンヌ(PACORABANNE)」で経験を積んだベテランのブルーノ・シアレッリ(BrunoSialelli)による「ランバン(LANVIN)」、「ボッター(BOTTER)」のラシュミー・ボッター(RushemyBotter)とリジー・ヘレブラー(LisiHerrebrugh)の若手デザイナーデュオを抜擢した「ニナリッチ(NINARICCI)」、「ジョゼフ(JOSEPH)」に9年在籍したルイーズ・トロッター(LouiseTrotter)による「ラコステ(LACOSTE)」。それら全てのブランドが、まるで一種の通過儀礼であるかのように「アーカイブを探求した」と語る。

現代においてアーカイブは、新しいファッションの先導役を担っているようだ。過去のデザインは遺物ではなく、未来のクリエーションの基盤となる。メゾンにおいて既存デザインの模倣という手法は、ビジネス的観点からも間違ってはいないし、新しさと古さを繋ぐさじ加減は実際難しいもの。しかし、新しいデザインや概念を生み出すというデザイナー本来の創造的欲求が満たされるのか、そして“本質的に新しいもの”が生まれているのか、筆者は疑問だ。本来、懐かしさや親しみよりも目新しさに熱狂し、未来へと向いているはずのファッションだが、リバイバルやアーカイブが幅を利かせ人々が懐古主義へと傾倒するのは、将来への希望が薄いからだろうか?アーカイブが新世代にとって目新しいデザインとして捉えられ売り上げたとしても、本当の意味でファッションが進化していると言えるだろうか?過去は未来よりも魅力的なのか……?

流行が繰り返すこととファッションの進化は別物だが、その線引きが曖昧になっている。歴史を重んじ過ぎる、もしくは数字に重きを置き過ぎるあまりに、革新的な挑戦ができず、どこか停滞しているように今回のパリコレで感じた。懐かしさに浸り過去の栄光を称えるのは手っ取り早く幸せを感じ自尊心を保てる方法だが、筆者自身はそれに多くの時間を費すのはやめておこうと思う。故きを温ねて新しきを知る。先人の知恵から学んだことは、未来のために活かさなければいけない。たとえ不安定で先行き不透明だとしても、やはり未来に期待をかけて、常に前進したいと思う。

セレクトショップの2019年春夏立ち上がり、何が売れた

有力セレクトショップのウィメンズ春の立ち上がりでは何が動いたのか?各店にアンケート調査を実施した。第3回はトゥモローランド(TOMORROWLAND)渋谷本店の安間早季子ウィメンズマネージャーが答える。
「サカイ」のサロペット

2月初旬にほかの店舗に先駆けてスタートし、仕入れ品もオリジナル品も共に好調。高単価商品が動いたため、客単価は通常よりも高い。アウターはトレンチコートが動いた。「マッキントッシュ(MACKINTOSH)」の別注トレンチコートとオリジナルのトレンチコートをミックスして打ち出し奏功した。買い付けアイテムでは「サカイ(SACAI)」に好反応で、特にドットシリーズのサロペットやスカート(いずれも9万8000円)が人気を集めた。

新規導入した「ボーメ」のルックブック。2019年春夏は、太陽を浴びたヘルシーな素肌、壁や床に映る美しいシルエット、カジュアルな空気をまとうセンシュアルな女性をイメージしたという

新規導入した「ボーメ(BAUME)」のポップアップイベントも顧客にアピールできた。女性のしなやかなラインをセンシュアルに表現するブランドで、素材は上質なシルクやリネンが中心。価格帯は3万~7万円台。

雑貨は「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」のサンダル(6万7000円、11万円)、「マルニ(MARNI)」のサンダル(7万6000円)、「ロエベ(LOEWE)」のかごバッグ(スモール4万6000円)が動いた。

昨年9月にスタートしたオリジナルブランド「キャバン(CABAN)」も好調で、特にコットンカシミアのパーカ(3万9000円)はシーズンを問わず動く。絶妙なサイズ感と着心地のよさ、加えてカラーバリエーション豊富にそろえたところ主力商品になっている。

パリコレ一番の熱気は「オフ-ホワイト」にあり

パリコレが終わり、振り返ってみると一番熱気を感じたのは「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH以下、オフ-ホワイト)」でした。ショー前には「クロムハーツ(CHROME HEARTS)」や「ナイキ(NIKE)」とのコラボ商品をパリで発売し、ショー後には香水ブランド「バレード(BYREDO)」のベン・ゴーラム(Ben Gorham)との新プロジェクト「エレベーター ミュージック(Elevator Music)」を立ち上げ、話題をさらいました。

パリコレ期間中にはギャラリー・ラファイエット(GALERIES LAFAYETTE)の中央吹き抜け広場でコラボシューズのポップアップショップを開いていて、外壁にも大きく「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」とのコラボポスターが飾られていました。ル・ボン・マルシェ(Le Bon Marche)でもカフェ付きのポップアップストアを開き、オーガニックフードの「ワイルド アンド ザ ムーン(WILD & THE MOON)」とコラボして、スーパーフードを使ったドリンクやフードを提供していました。老舗百貨店2店舗で同時に大規模な企画を行い、ここでも勢いを感じました。

また、あらゆるブランドのショー会場で「オフ-ホワイト」を着用している人を見かけました。ブランドのショー当日、カンボン通りの会場にはブランドの服を着用した若者が招待状を持たずに入場しようと押しかけていました。そのため、招待客がなかなか入れず、人が倒れるなど大混乱が起こっていました。人だかりが道を埋め尽くし、警察官が歩行者と車を誘導。やっとのことで入った会場は、まるでライブ会場のように湯気が見えるくらいの混雑ぶりでした。

コレクションの女性像は、ニューヨークのウエストヴィレッジに住む“じゃじゃ馬娘”(笑)で、裕福でパーティー好きだけど、週末には乗馬を楽しむ一面を持つお嬢さまです。そんな彼女のためのエレガントに見えつつ肌見せするアイテムと、乗馬にインスパイアされたスポーティーなアイテムをミックスしています。テイストのバリエーションは幅広く、ロゴ入りTシャツなどの“カジュアル”、ボディースーツなどの“スポーティー”、テーラードスーツの“クラシック”、イブニングドレスの“フェミニン”の4つの軸に分けることができます。

“クラシック”で目に留まるのは、テーラードのジャケットやドレスにジャカードで施されたり、デニムの上にプリントで表現された乗馬する人々の柄。よく見てみると、背中には「オフ-ホワイト」のロゴが配されています。クラシックなチェックのコートとスーツに入れた“3”の数字のワッペンも騎士からイメージしています。“フェミニン”なセクションのダブルフェイスのカシミヤケープは、職人の手作業でまつり縫いが施されていて、数十万円するとても贅沢な一品。“スポーティー”のタイトなニットドレスも豊作で、シルエットがとてもきれい。実は有名ラグジュアリー・ブランドと同じ工場で生産しているそうです。

「オフ-ホワイト」といえば、“ストリート”の印象が強いかもしれませんが、前シーズンの「ジミー チュウ」とのコラボを見て分かるように、シーズンごとにエレガンスの割合も強くなってきています。セールス担当者の話によると、デビュー当初からドレスは作り続けているとのことですが、ファーストルックからドレスだった昨シーズンは特にその印象を強くしたと思います。

今季もバッグ&シューズの新型がたくさん登場していました。特に人気が出そうなのは、イタリアのスーパーマーケットにある赤いショッピングバッグから着想したという大きなトートバッグ。ハンドル部分がマグネットになっていて、大きく口が開くのが特徴。かなりの容量で旅行にもぴったりです。シューズは “FOR RIDING”の文字を載せたジョッキーブーツをはじめ、スカーフ付きのヒールシューズ、スポーティーなスニーカーなど種類豊富にラインアップしていました。

ベテラン販売員が渾身の接客披露 ユナイテッドアローズが社内ロールプレイング大会実施

ユナイテッドアローズ(UA)は20日、接客ロールプレイング大会「束矢グランプリ」を東京・新宿の京王プラザホテルで開催した。これまで比較的若手の販売員が活躍する大会だったが、今回10回目を記念し、ベテラン販売員を各事業部から選出。予選を勝ち抜いた9人が最終審査に臨み、ワークトリップ アウトフィッツ グリーンレーベルリラクシング 札幌ポールタウン店の目黒栄さん(34歳)が優勝した。2位にはUA 六本木ヒルズ店の綾部由美さん(40歳)が、3位にはオデット エ オ ディール 名古屋ラシック店の宮田恵さん(35歳)が受賞した。

審査員は竹田光広社長を含め7人が務めた。今回の審査ポイントは「提案」。購買の有無にかかわらず、コーディネートや情報の提案を通し、テーマとする「創造的商品〜またこの人に接客してほしい〜」を競った。

竹田社長は、「こだわるリアルな接客と、削ぎ落とした接客にフォーカスした。もう一つは、買うその瞬間だけのコーディネートではなく、購入の後のアフターコーディネートに重きを置いた」と審査を振り返る。結果、「上位者は僅差だった」という。「賞を獲得した人もそうだったが、接客は来店客の要望、店舗スタッフの生の声を取り入れ、半歩先をゆく不足感に応えられた商品を、自信を持ってお客さまに薦められていた。シーンを想像した上で、着たことのない、出合ったことのないコーディネート提案が、この人からもう一度、接客を受けたいという思いにつながっている」と語った。

優勝した目黒さんは入社11年目。今回の大会は「緊張しなかった」と語り、接客で心がけていることは「商品を通してお客さまがどうなるかを考えています。ここに一番時間を費やしています。生活が豊かになるかどうかを考えないといけないと思います」と語る。

2位の綾部さんは入社18年目。「服は着るために購入するものではなくて、着て何をするのか、どんな気持ちになるのかを想像して接客します。お買い上げいただいた後、その服を着て『ハッピーな体験ができました』と聞けたらうれしいです」。

3位の宮田さんは入社9年目。「買っていただいた後の時間もお客さまとつながっていく。長い時間、お願いしますという気持ちで接客しています」と熱い思いを語った。

10年を迎えた束矢グランプリや、他商業施設などのロールプレイング大会はECが台頭する中で、そのあり方が問われている。竹田社長は、「昔は通勤帰りの18時以降の来店が一番の賑わいをみせていたが今は、20時以降は家に帰ってECサイトを見るなど環境が変わっており、その変化に対応しなければならない。実際の接客のあり方は、今日のお客さまの顔を見て、勇気づけたり、気持ちに寄り添ったり、買うだけじゃないコミュニケーションが大事だ」とした上で、「ロールプレの是非について、グループ会社はやめているところもあり、議論しているところだ。ただ、UAは、仕事に対するモチベーションの向上にもつながるため、他の商業施設のロープレにはないさまざまな要素を加えず行うロープレとして、現場からやってほしいという声が上がっている。当面は続けて行きたい」と語った。

“最先端のストリート女子”はここにいる! 「オフ-ホワイト」来場者はネオンカラーと肌見せ

「ヴァージルの全てが好きなんだ。彼の生み出すクリエイションや音楽性を、言葉にならないほど尊敬している」。そう語るのはショーには招待されていないが、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH以下、オフ-ホワイト)」のブランドの服を身につけて会場に訪れたパリに住む黒人の男子学生だ。

「オフ-ホワイト」ではメンズとウィメンズでパリコレに参加し、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」メンズのアーティスティック・ディレクターを務めるデザイナーのヴァージル・アブローを“ヒーロー”と崇めるファンは多い。2月28日に屋外競技場のアコーホテルズ・アリーナ(通称ベルシー アリーナ)で開催された2019-20年秋冬ウィメンズのコレクション会場には招待客以外にも100人近くのファンが駆けつけていた。

「オフ-ホワイト」を着た女性来場者の大半は最新の19年春夏を着用しており、スポーツムードが全開だった。雨で風が冷たい夜にも関わらず寒さに負けずに、クロップドトップスでヘソ出し、ブラトップ姿でサイクルパンツやトラックパンツを合わせて大胆に肌見せするスポーティーカジュアルのスタイル。ネオンイエローやオレンジなどの蛍光色を差し色に取り入れながら、足元は“FOR WALKING”のロゴが入ったサイハイブーツや「ナイキ(NIKE)」とヴァージルのコラボによる「THE TEN」のスニーカーを合わせているのがポイント。定番アイテムであるブランドのロゴ入りのベルトの着用率も高かったが、 黄色の“イエロー インダストリアル ベルト”ではなく、ゴム素材でできた半透明の“ラバー インダストリアル ベルト”をつけているのが今季の傾向だった。男性客も足元はスニーカー、ブランド名のロゴ入りのパーカなどを着用していた人を多く見かけた。